戦後71年の歩み・人を幸せにしてなんぼ、その信念で生きてきた(2) - 聖教新聞 体験談そのほか気になる記事

戦後71年の歩み・人を幸せにしてなんぼ、その信念で生きてきた(2)

植野さんの体験談2.PNG

右の写真。ビルマ戦場において負傷兵を担架で護送する衛生兵
(毎日新聞社提供)
左の写真。日に3回の散歩を習慣にしている植野さん、右。
大半は、妻・君子さんと共に出掛ける。「いろんなことがあったけど、
うち(妻)のと一緒に歩いている今が、人生で一番幸せな時やで」と

戦後71年の歩み・人を幸せにしてなんぼ、その信念で生きてきた(2)

いま想う E 戦後71年の歩み

ビルマ(ミヤンマー)からの生還

戦後、植野さんは、大阪で鮮魚店を開く。戦前、奉公していた店の大将が
植野さんを呼び寄せ、のれん分けをしてくれた。
妻・君子さん(89)=婦人部副本部長=と、懸命に働いた。
時として、夫婦は衝突することも。

鮮度が命の商売で、植野さんはせっかちだが、君子さんは自他ともに認める
「おっとりして性格」。君子さんが一人のお客と話し込んでいると、
「日が暮れるわ!」と植野さん。カッとなり、客の前で手を上げることも
しばしばだった。

そんな様子を見ていたのが、隣に店を出していた「天ぷら屋のおっちゃん」。
店先で声を掛けられた。「きょうの晩、座談会言うのをやりますのや。
一緒に来てみまへんか?」と。座談会で仏法の話を聞いた。

「この世に、神も仏もありますかいな。そんなんがおる言うんなら、
わしに、あんなにたくさん、弾の破片が当たるわけがおまへんやろが!」
”神国日本は無敵”と教えられ、戦場で目にした現実、、、植野さんは、
とうとうとまくし立てた。

しかし、”天ぷら屋のおっちゃん”は、柔和な笑顔でこう応じた。
「植野さん、宗教には、正しいものと、そうでないものがある。
何を信じるかが大事なんや。あんた、言うてましたな。

『500人の中隊で、13人しか生きて帰らへんかった』『残りの12人を
、この先も面倒見ていきたいと思っとる』って。なら、
この信心で幸せになってもらおうやないか」

その言葉に感心した。”うまいこと、言うもんや”。
家に戻ると、君子さんに告げた。「明日から、うちは創価学会や」。
終戦から10年後、1955年(昭和30年)のことだった。

入会の翌年、若き日の池田SGI会長が広布拡大の指揮を執り、
1万1111世帯の金字塔を打ち立てた「大阪の戦い」に巡り合う。
以来、折伏へ挑み続けてきた。

「残りの戦友12人に折伏が実った、、!と言うたらかっこええんやけど、
なかなかそうはいきまへん。やっぱり折伏は大変ですな」と植野さん。
冗談めかして笑うが、仏法対話は、最後の一人が亡くなるまで、
真心を込めて続けた。

「この信心で教えてもらったことは、”人を大事にせえ”いうこと。
ほんで”折伏してみんなを幸せにせえ”いうことや。
”人を殺してなんぼ”から、”人を幸せにしてなんぼ”、、、
それを教わったんやね」

正しい宗教と証明するため、仕事にも精が出た。鮮魚店は2店舗に拡大。
その後、次女夫婦が開いたスーパーマーケットでも、84歳まで鮮魚の
仕入れを担う。夫婦仲も、同志から一家和楽の模範と
尊敬されるようになった。

長年、大阪の地で広布に励み、2011年(平成23年)に三女夫婦の
住む西宮に越した。一年が過ぎたころ、植野さんは心に決める。
「新天地一周年に、折伏をやって池田先生にお答えしよう」。

そのころ、公園で戦時中の話をする”井戸端会議”に遭遇したのだ。
植野さんは、戦争の体験を語った。話は戦時中にとどまらない。
創価学会で生きてきた戦後の話も余すことなく。

後日、そこで意気投合した一人の壮年が学会に入会した。
91歳にして、有言実行の弘教を実らせた。

「天ぷら屋のおっちゃんのおかげやで」と笑う。
学会と出会い、心に定めた”人を幸せに”との誓い。
戦後71年の今も、少しも衰えることはない。(良)


  おわり  (聖教新聞)

まとめ
戦後71年の歩み・人を幸せにしてなんぼ、その信念で生きてきた(1)
戦後71年の歩み・人を幸せにしてなんぼ、その信念で生きてきた(2)

今年は終戦71年、戦後5.6年は物もない食料も乏しい
貧困の時代であった。
現在70歳以上の高齢者がすべてこの世を去れば、
生で戦争体験や戦後の貧困の時代を語る人々は
いなくなる。

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