認知症の人が落ち着く言葉 ”納得”と”優しい関係”を作る手段、1 - 聖教新聞 体験談そのほか気になる記事

認知症の人が落ち着く言葉 ”納得”と”優しい関係”を作る手段、1

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認知症の人が落ち着く言葉 ”納得”と”優しい関係”を作る手段、1

 認知症相談センターゆりの木

 代表 右馬埜(うまの) 節子さん

 認知症の人が落ち着く言葉掛けや接し方として、”引き算介護”を
提唱する、認知症相談センターゆりの木・代表の右馬埜 節子さん。
2000人以上の認知の人との出会いから生まれた、効果的な対応を
右馬埜さんに聞きました。(2016年11月23日・30日付より抜粋。
写真は本人提供)

 認知症介護の家庭で、介護者がいつも振り回されたり、問題が
こじれたりする原因は主に、認知症への理解不足にあるといえます。

 認知症とは、一言でいえば「忘れる病気」です。私たちは生まれた
時から、脳という”記憶のつぼ”に知識や経験をためていく「足し算
の世界」に住んでいます。

 ところが認知症になると、このつぼが上から壊れ、中にためた記憶
や新しい体験がこぼれ落ちる「引き算の世界」に。数秒前の出来事すら
覚えていない一方で、数十年前の出来事を覚えていることがあります。

つぼが上から壊れるので、底に残った過去の言動が表れやすくなる
のです。

 寄り添うウソで

 認知症の人が一度”こう”と決めると、いくら「説得」しても聞き
入れないものですが、本人が「納得」すれば、すんなり動いて心も
穏やかになることがあります。

 この納得を引き出す方法を私は「引き算する」と呼んでいます。
簡単にいえば「ウソをつくこと」「ウソ」は人を欺くものと思われがち
ですが、「寄り添うウソ」もあり、認知症の人の命や生活を守るのは
「寄り添うウソ」。それが二つの世界の”架け橋”とし力を貸してく
れます。

 中には、「相手にばれるから困る」「認知症の人が傷つくのではないか」
と思う人もいるでしょう。でも、認知症は「忘れる病気」ということを
忘れないでください。時間がたてば忘れて、傷つくこともないでしょう。
成功した場合は、同じやり方で何度か試してみることもできます。

 スウェーデンでは合理的な介護技術としてウソを勧めています。
感情的にウソをつけない人もいますが、私は共に生きる”知恵”だと
考えます。ウソの奥に優しさと愛情があるかどうかが問題ではないでしょ
うか。

 ぼけ方も十人十色なので、誰にでも必ずうまくいく方法はありません。
自分ならではの成功例を作って”引き算名人”になってほしいですね。

 『聖教新聞 2017/(平成29年)PR版春季号』

 第2につづく

 まとめ 
認知症の人が落ち着く言葉 ”納得”と”優しい関係”を作る手段、1
認知症の人が落ち着く言葉 ”納得”と”優しい関係”を作る手段、2

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posted by mity504 at 11:24 | Comment(0) | TrackBack(0) | 病気・認知症
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