信仰体験(16)86歳の現役美容師  - 聖教新聞 体験談そのほか気になる記事

2017年04月24日

信仰体験 母ありて 86歳の現役美容師(2)

母ありて 2.PNG
ルビー美容室には、高橋さん(左)の明るい
笑顔とおしゃべりの花が咲く


信仰体験 母ありて 86歳の現役美容師(2)

 第16回 59年越しで夫が入会
語らいの花 さらに

 86歳の現役美容師

【東京都八王子市】”ルビーさん”の愛称で親しまれる高橋トワさん
(86)=新世紀支部、地区副婦人部長=は、美容師になって約70年。
一人で営む「ルビー美容室」で、今もはさみを握る。

 常連客の多くは70代、80代の高齢者。「お客さまが、やめさせて
くれないの。”あなたじゃなきゃ駄目。まだまだ元気なんだから”
って。そうよね。目も見える。指も動く。はさみを握ったら自由自在。
一番動くのは口かしら(笑い)」

 18歳で親戚の店に勤め、修行を。終戦間もない当時は暖房もない。
冬になると、手は霜焼け、足はひび割れ。火鉢で暖を取りながら、
カットしていた。1958年(昭和33年)に自分の店をオープン。

店名の由来を尋ねると、「準備が忙しく、当時付けていたルビーの
指輪を見て、”これでいいや”つて。そんな名前で、まさか60年近くも
続くとはねえ」。

 61年、常連客から仏法の話を聞き、創価学会に入会。長男の非行、
夫のリストラを乗り越え、信心の確信をつかむ。「唱題すると、”さあ、
やるぞ”っていう気持ちになれる。お客さまからも、『いつも一生懸命
で、すごいね』って」

 そんな高橋さんには、長年の悩みがあった。結婚して59年間、夫・
義一さん(85)=壮年部員=が信心に無理解だった。会合にいこうと
して、強く反対されたことも。自宅で唱題できず、同志の家に通い、
題目を唱えた。

「お客さまにヘアスプレーを届けてくる」と言って、会合に行った
こともある。

 ”夫が信心する日は来ないかも……”。何度も諦めそうになったが、
「昔、『必ず夫と一家和楽の信心の家庭を築きます』って、みんなの
前で宣言したのよ」。以来、ずっと祈り続けてきた。

 2014年(平成26年)の年末、義一さんが「たこつぼ型心筋症」で
倒れる。高橋さんは懸命に題目を唱えた。心肺停止から意識が戻ると、
医師からは「奇跡的な回復」と、病室で義一さんは、「俺は生き返った
んだなあ」とポツリ。

 翌年の夏、一時退院で帰宅。夫が寝ているベッドの横で、唱題して
いると、義一さんも小声で「南無妙法蓮華経」と唱えていた。
「お父さん、一緒に信心しよう」。高橋さんが語ると、義一さんは「
そうだな」と、静かにうなずいた。

 入会は、8月24日。地区の同志に囲まれ、いつになく笑顔の義一さん。
”こんな日が来るなんて”振り返れば、多くの苦難を越えてきた。
10年前、高橋さん自身、脊柱管狭窄症の手術を受け、昨年は胃潰瘍が
見つかった。

「仕事をやめて、ゆっくりしょうかなと思うんだけど、題目はすごいね。
元気とやる気が湧いてくるのよ」今でも、新規の顧客が増えている。
「お客さまから紹介されて、去年から95歳のご婦人も来てくださってい
て」。来店客と話し込み、「最近はカットよりも、おしゃべりの方が
長いね」。

 ”居心地がいい”と評判なのは、高橋さんの人柄が愛されている証拠。
毎日、近隣の人が集まるルビー美容室は、地域の憩いの場になっている。

 定休日には、入院生活を続ける義一さんを見舞い、買い物や掃除、
学会活動に歩き回る。「池田先生の『友情は人生の花』って言葉が
大好きなの。語りたい人がたくさんいるから、まだまだ看板は下ろし
ませんよ」

 今日も、”ルビーさん”の笑顔が、キラキラと輝いている。

 おわり

  『聖教新聞 2017/04/12(水)』

 まとめ
信仰体験 母ありて「耐えてなんぼの人生ですよ」(1)
信仰体験 母ありて 86歳の現役美容師(2)

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