白ゆりの詩 - 聖教新聞 体験談そのほか気になる記事

白ゆりの詩 結婚生活27年”一家和楽の信心”が実現(1)

高畑さん 1.PNG
右上の写真:ふるさとを離れ、愛知県で一人
暮らしをする長男・一さん。再就職した職場で
新たな仕事に意欲を燃やす(写真は高畑さん提供)

本年一月に夫・勝さん(右)が、先月には義母・
君枝さん(左)が入会。結婚生活27年を経て、
高畑さん(中)は家族で広布の活動に励める”
人生の春”を迎えた


白ゆりの詩 結婚生活27年”一家和楽の信心”が実現(1)

 負けない母の愛情勝ち!

高機能自閉症の長男が就職・独立


【石川県七尾市】先月18日、創価学会の七尾会館で行われた入会記念
勤行会。その会場に、あふれんばかりの喜びで笑顔満開の婦人がいた。
高畑由紀子さん(49)=歓喜支部、白ゆり長=が、その人。

この日、入会したのは高畑さんの義母・君枝さん(74)。今年1月には
夫・勝さん(53)=壮年部員=も創価家族の一員となり、高畑家に
嫁いで27年、ついに夢だった”一家和楽の信心”が実現した。

わが子の養育を通し、母として、これまで何度となく悲哀の涙を流して
きた高畑さん。転んでも、倒れても、そこからなお立ち上がり、
師の励ましを支えに歩み続けた高畑さんの”宿命転換の道”をたどる。

  自責の涙

 同じ職場で働いていた勝さんと結婚したのは、1990年(平成2年)、
21歳の時だった。創価学会員の嫁の信仰を、夫も義父母も認めてはくれ
たが、御本尊の安置はかなわず、たんすの奥にしまい込むほかなかった。

 結婚4年目に長男・一さん(24)=愛知県長久手市在住、男子部員=
を出産したが、その喜びもつかの間、体調を崩した高畑さんは、共に
退院したわが子を自宅に残し、入院生活に舞い戻る。

 「母親としても自分に自信が持てず、否定的な考えばかりが頭に浮かび
、産後うつに陥ってしまったんです」

 ただ、その症状も一カ月ほどの治療で改善。退院後は遅れを取り戻すか
のように、母として一さんに精いっぱい愛情を注いだ。

 月齢の近い子どもが「まんま」「ばあば」と口にしているのに、一さんは
なぜか「あー、うー」という声しか出せなかった。多少、気にはなったが、
”個人差のあること”と不安を振り払った。

 2歳の春から保育園に預けるようになり、1年余りが経過した時、園長が
高畑さんに告げた。

「一ちゃんに少し気になるところがありまして……。お母さん、自閉症って
ご存じですか?」

 「自ら閉じる」という文字に動揺した高畑さん。もはや園長の話は耳に
届かず、”一は心に傷を負っている”という誤った先入観にとらわれて
しまった。

日本自閉症協会が発行している「自閉症の手引き」には、「先天的に
中枢神経系の働き(主として認知の機能)に問題があり」「社会的・
対人的な認知やコミュニケーション能力など広汎な領域における発達の
偏りや遅れ」とある。

 さらに、「乳幼児期に適切な養育がなされなかったためえに、心を
閉ざしてしまったというような状態でもありません」と明記されている。

 だが、そんな知識を得るのは、ずっと先のこと。この時は”私が産後に
あんな病気になったから、一がこんなことになったんだ”としか思えず、
自責の涙がとめどなくあふれた。

 次へつづく

 【聖教新聞 2017/05/25(木)信仰体験】

白ゆりの詩 結婚生活27年”一家和楽の信心”が実現(1)
白ゆりの詩 結婚生活27年”一家和楽の信心”が実現(2)

トップページヘ



posted by mity504 at 14:24 | Comment(0) | TrackBack(0) | 白ゆりの詩

白ゆりの詩 結婚生活27年”一家和楽の信心”が実現(2)

高幡さん 2.PNG
婦人部の同志と語らいが弾む。どんな時も励まし、
支えてくれた同志に感謝は尽きない
(右から2人目が高畑さん)


白ゆりの詩 結婚生活27年”一家和楽の信心”が実現(2)

 負けない母の愛情勝ち!

高機能自閉症の長男が就職・独立

 時が来た


 それまでもたんすの中の御本尊に向かい、小声で勤行・唱題を続けては
いた。しかし、一さんの障がいの可能性を知り、高畑さんは”母として
強くならなければ。いよいよ信心で立つ時が来た”と心を定め、いっそう
深い祈りを込めて題目を唱えるようになった。

 そんな折、保育園から家庭相談員を紹介された。彼女は「一君が一人の
人間として生きていくための知恵と力を身に付けられるよう、私にお手伝
いをさせてください」と言ってくれた。

 「その言葉に、母親として自分がなすべきことを明確に教えられた
気がしました。その後も長年、一のことを温かく見守ってくださり、
家庭相談員の方との出会いには本当に感謝しています」

 一さんは保育園の集団生活に順応できず、多くの園児が楽しむお遊戯会
などの行事にも関心を示さなかった。秋の運動会に備えた練習にも、
全く参加しなかった。

 次男の猛さん(19)滋賀県草津市在住、学生部員=を身ごもり、臨月に
入っていた97年10月。それでも高畑さんは一さんの様子が気になり、
大きなおなかを抱えるようにしながら、運動会の会場へ足を運んだ。

 プログラムが進む中、ダンスの演目を迎えた。その時、ほとんど練習を
していなかったはずの一さんが、不意に皆と一緒に入場し、何と、振り付
け通りに体を動かし始めた。

 信じられない光景を目にし、高畑さんは思った。”私が本気で題目を
唱え始めたら、時を待っていたかのように一が成長の証しを見せてくれた。
これは偶然じゃない。題目の力はすごい!”と。

 その後、一さんは、知的障がいの伴わない「高機能自閉症」と分かった。
小・中学校、高校と、クラスメートからいじめを受けたり、逆に守って
もらったり。心優しい担任教諭にも恵まれた。

 そんな兄の姿に接し、弟の猛さんも奮起。唱題に励みながら、勉学や
生徒会活動など目標を定め、挑んでいった。

 さまざまな経験を積み、精神的に成長を遂げた一さんは、愛知県の
大学へ進学。卒業後は就職も果たし、同県内で一人暮らしを続けた。


夫と共に

 昨年夏、携帯電話を通して聞こえる一さんの声に陰りを感じた。
飛んで行って話を聞くと、職場の心ない先輩から「障がい者のくせに
飯は一人前に食うんだな」などと、言葉の暴力を受けていた。

経営者も自閉症に対する理解が浅く、その後、最終的には解雇に
追い込まれた。

 そんなひどい仕打ちを受け、わが子がどんな気持ちで耐えてきたの
かと思うと、胸が張り裂けそうだった。帰宅後、題目を唱えようと
しても悲しみで声にならず、高畑さんはふさぎ込んでしまった。
落胆する妻に、勝さんが静かに言った。

 「俺にも勤行の仕方を教えてくれ。おまえ一人に苦しい思いをさせて、
ごめんな」以来、わが子の幸福を願い、夫婦で心を合わせて題目を
唱えるようになった。

これまでも夫に信心の話をしようとしてきたが、いつも「俺はやらない」
の一点張りだった。その夫が御本尊の前に座り、祈っている。
その厳然たる事実に、一家の宿命転換へ目に見えないギアが音を立てて
動き始めた気がした。

 壮年部の人たちから誘いを受け、夫が教学部任用試験の受験を決意した
10月、一さんの新たな就職先が決まった。

 その頃、高畑さんはある会合で、「大白蓮華」(2016年8月号)に
掲載されていた池田先生の指導を知った。
「たとえ子どもが悩みの種となっていたとしても、それによって
親や家族が信心を深める契機となれば、その子は、実は親孝行している
のとおなじです」

 ”ああ、一は、自分の人生を懸けて父親に信心を教えてくれていたんだ
。時は今なんだ!”……高畑さんの祈りが一段と深まり、迎えた12月の
座談会。

勝さんは「私も皆さんの仲間にいれてください」と語り、参加者から
万雷の拍手を受けた。仲良く信心に励む息子夫婦の姿に接し、義母の
君枝さんも後に続いた。

 「たんすの前で題目を唱えていたあの頃、夢物語のように思えたことが
現実となり、不可能を可能にする仏法の偉大さを身をもって知ることが
できました。報恩感謝の思いで、これからは夫と共に、さらに広布の使命
を果たしていきます」

 おわり

  【聖教新聞 2017/05/25(木)信仰体験】

 まとめ
白ゆりの詩 結婚生活27年”一家和楽の信心”が実現(1)
白ゆりの詩 結婚生活27年”一家和楽の信心”が実現(2)

トップページヘ



posted by mity504 at 17:39 | Comment(0) | TrackBack(0) | 白ゆりの詩
Copyright © 聖教新聞 体験談そのほか気になる記事 All Rights Reserved.
当サイトのテキストや画像等すべての転載転用・商用販売を固く禁じます
<