聖教新聞 体験談そのほか気になる記事

子育て中の母親に安心と笑顔を(1)

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紙上セミナー  生活に生きる仏教


紙上セミナー  生活に生きる仏教
 助産師・看護師 中村康子


【プロフィル】まかむら・やすこ 助産師として、思春期、妊娠・
出産、育児における女性の健康とその家族のサポートを行ってきた。
現在、NPO法人で、行政と連携し、育児支援に携わっている。
1983年(昭和58年)入会。婦人部副本部長。白樺会副委員長
(東京白樺会委員長)。
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助産師・看護師 中村康子


仏法は”希望の生命哲学”

 子育て中の母親に安心と笑顔を(1)

命を育み輝かせる”励まし合いの社会”に

 生命、誕生……分娩室に赤ちゃんの元気な産声が響く瞬間、それまで
陣痛に耐えてきたお母さんの顔は一転、安堵と喜び、達成感で最高に
美しく輝きます。

赤ちゃんの誕生は、同時に一人の”新しいお母さん”が力強く誕生した
瞬間でもあり、子育ての始まり、家族の新たな出発でもあります。

 胎児は10ヶ月間で何十億年の進化の歴史をたどるように成長を
遂げるといわれます。

 いよいよ出産となると、規則的な陣痛の波に導かれ、赤ちゃんは
産道を通りやすくするために、自ら回旋しながら出口を目指します。

もちろん、誰に教えられたわけでもありません。この生命の神秘に
触れた時、私は「赤ちゃんは、このお母さん、この時、この場所を
選んで、必死で生まれてこようとしている」と思えてなりません
でした。

この厳粛な感動に魅せられ、助産師となって約30年。たくさんの
出会いの中、ご家族と喜びを分かち合える最高のお産になるよう、
真剣に唱題して臨んできました。

現在、行政と連携しながら、育児支援に携わっていますが、超少子
高齢社会の今、想像以上に子育てが困難な時代を迎えていると実感
します。


 育児の不安を和らげる関わり

 先日、訪問してお会いしたお母さんは、赤ちゃんの成長が不安で、
ノートに20項目くらいの質問を書いて、待ってくださっていました。

 緊張でいっぱいのお母さんの肩や腕をマッサージいながら、心配な
気持ちを受け止め、赤ちゃんの元気な様子を一緒に一つ一つ確認して
いくと、徐々に表情が和らぎました。

 母子手帳を見て、「○○時間かけて出産されたんですね。本当に
頑張りましたね」とねぎらうと、「そうなんです。でも育児の大変さに
、すっかり忘れていました」と、初めてわが子と対面した時の感激を
思い起こして涙を流された後、自身を取り戻したように笑顔を見せて
くれました。

 ひと昔前、紙おむつも、ネット通販や便利な家電もない時代に、何人も
育てていた頃の先輩からすると、「今のお母さんたちは楽になっているだ
ろうに」と思えるかもしれません。

 しかし、昔と違い今では、ほとんどのお母さんが、生まれたての
赤ちゃんを見た経験もないまま、初めての育児をスタートするのです。
核家族化が進み、共稼ぎ、高齢出産など、社会背景は、かつてと
大きく変わり、介護とのダブルケアの問題も多くなっています。

インターネット上に、育児に関する情報はあふれていますが、どれを
信じ選択していいか分からず、まるで情報の海で溺れそうになっている
ようにも感じます。

 行政でも、さまざまな取り組みがされていますが、産後うつ、虐待は
増えており、母親だけでなく最近では父親の「イクメンブルー」も問題
になっています。

 私は育児のサポートを行っていますが、お母さん(お父さん)の話に
耳を傾けること、その頑張りをねぎらうことを心掛け、”ゆっくり、
自分らしく、親になることを楽しみましょう”と、お伝えしています。

 池田先生が作詞された「母」の曲にこうあります。「母よ あなたは
/なんと不思議な 豊富(ゆたか)な力を/もっているのか……」
 
 どんな時代にあっても、生命を守り育む母には困難に負けない豊かな
力があることを確信し、自分自身も成長し続けたいと思っています。

つぎにつづく 【聖教新聞 2017/06/27(火)】


posted by mity504 at 17:29 | Comment(0) | TrackBack(0) | 子育て

 病気・闘病体験 まとめ(1)


胃がん ステージ4.PNG

胃がん・ステージ4
進行性の胃がん(ステージ4、余命3ヶ月と告知)

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田澤さんの出勤は朝早い。左手に白杖、かばんを
たすき掛けにして、さっそうと会社に向かう

 病気・闘病体験 緑内障
信仰体験 緑内障と闘う 大手食品メーカーの管理職

九度山町 1.PNG
和歌山が誇る柿を並べる溝端さん。病いに屈せず、命を燃やす

 病気・闘病体験 顎下線がん
信仰体験 真田幸村ゆかりの地でがんに臆さず

優麻さん2.PNG
病気・闘病体験 急性骨髄性白血病
ターニングポイント 急性骨髄性白血病からの蘇生劇

河村さん家族.PNG
家族と過ごす幸せな時(右から義母・組子さん、妻・正子さん、
河村さんと孫・瑛太ちゃん、長男・英徳さん、孫・彩希ちゃん、
長男の妻・満希子さん)
 病気・闘病体験 急性心筋梗塞
信仰体験 生きる喜び 「急性心筋梗塞」と闘って

大田和子1.PNG
「体調はどうですか? 優しく包み込むように
「脊柱靭帯骨化症友の会」のメンバーに語り掛ける大田さん(左)。
病を経験したからこそ友に寄り添うことができる」
 病気・闘病体験 後縦靭帯骨化症
信仰体験、後縦靭帯骨化症(OPLL)を乗り越え

作田さん2.PNG
どんな時も支えてくれた父・角屋和久さん(左)母・
ユキ子さん(右)と共に。作田さんは、「日常の
何げないことに喜びを感じるようになりました」と
 病気・闘病体験 大腸がん(ステージ4)
生きる喜び 大腸がん(ステージ4)を制したVサイン

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創価大学の満開の桜が、試練に耐えた家族を祝福するかのように咲き薫る(左から母・峰子さん、愛華さん、叔母・良惠さん)
 病気・闘病体験 子宮頸がん
信仰体験 入学の曲、子宮頸がんに挑む母


posted by mity504 at 14:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | 病気・闘病体験

四季の励まし 池田大作先生 誠実を貫く人間王者たれ

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 四季の励まし 池田大作先生

  誠実を貫く人間王者たれ


容姿や服装で、
人の真価は決まらあない。
振る舞いで決まる。
誠実で決まる。
誠実なくして、
偉くなった人はいない。
誠実……
ここに哲学の究極があり、
人間世界を照らす光がある。

 〇 〇 〇

傲(おご)りの心、退転の心に
侵されてはならない。
列車も、飛行機も、
どこかへ向かっていく。
進まなければ、
目的地には着けない。
これが道理である。
人もまた、生き生きと、
新天地に向かって飛び出すのだ。
心を外へ開くのだ。
自分の殻を破るのだ。
そこに希望の拡大がある。
幸福の光が広がる。
勇んで、外へ打って出る……
それが、勝利し、
発展し続けていくための
原則なのである。

 〇 〇 〇

真剣……この二字のなかには、
すべてが含まれる。
真剣であれば、勇気も出る。
力も湧く。知恵も回る。
また、真剣の人には、
ふざけも、油断も、怠惰もない。
だから、負けないのである。
そして、そこには、
健気さが放つ、
誠実なる人格の輝きがある。

 〇 〇 〇

因果の理法は峻厳である。
自分が、どう祈り、
どう戦っているか
どう行動してきたかは、
自身の生命に
厳然と刻み残されている。
どこまでも真面目に、
誠実に信心を貫いた人が、に最後は勝つ。



トップ写真の解説
都電荒川線「町屋駅前」の周辺。今月6日、池田大作先生
ご夫妻が東京・荒川区へ。その折、先生は車中から、懐かしい
下町の風情をカメラに収めた。
ご夫妻は荒川文化会館を訪れた後、足立を回り、葛飾、
墨田、台東、江東等の天地を見つめ、広布に走る”感激の
同志”に題目を送った。
列車は、軌道を外れることなく、目的地へひた走る。
創価の友もまた、自他共の幸福という軌道を、誠実一路に
突き進む。その先には、勝利と栄光の未来が待っている。
スコットランドの詩人バーンズは謳った。
”誠実な人は、人間の王者である”と。
どこまでも目の前の一人を大切に、人間王者の大道を
朗らかに歩もう!

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池田先生が、アフリカから来日したメンバーを心から
たたえ、握手を。大誠実の振る舞いから信頼が生まれ、
共感が広がる(2008年7月、八王子市の東京牧口記念会館で)




posted by mity504 at 17:36 | Comment(0) | TrackBack(0) | 四季の励まし

『炎の東京大会』60年 師弟凱歌の旭日を昇らせよ(2)

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「東京大会」に続々と集結する参加者
約4万人の友が集った


『炎の東京大会』60年 師弟凱歌の旭日を昇らせよ(2)

 勝負決した正義の獅子吼

 大会に参加して 台東区婦人部主事 湯川 藤江さん

 「東京大会」の当時、私は入会3年の女子部員。
その頃、池田先生が戸田先生から薫陶を受けた”戸田大学”の講義を、
共に受けさせていただく機会がありました。

 戸田先生の真正面に池田先生。お二人が話し始めると空気が一変
します。私たちは邪魔にならないよう心掛けました。

 池田先生は姿勢を正され、メモは取られず、「ハイッ! ハイッ!」
と、戸田先生をじっと見て返事される。”師匠の全てを吸収するぞ”
という気迫がみなぎっていました。

 空気はビリビリして、咳を必死にこらえたのを覚えています。
師弟の峻厳さを目の当たりにした思いがしました。

 池田先生が逮捕されたと聞いて、”早く出てきてください”と
祈りに祈りました。誰の目から見ても無実は明らかなんですから。
先生に万が一でも何かあったら、これからどうなってしまうのか……。

 先生の逮捕が学会にとって一番の痛手になる。だから狙われていたの
だと思います。戸田先生は弁護士に憤慨しておられました。

 ”即刻だせ!そうじゃないと大の体はダメになる”。尋常な怒りでは
ありません。親以上の心です。


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横暴な権力への怒りが燃えた「東京大会」。「7・12」は
「総東京婦人部 幸福・勝利の日」「総東京青年部の日」
である


 「東京大会」の前日、”蔵前の国技館に集まれ”と連絡が。電話も
少なく、隣の隣の家から呼び出してもらうような時代です。
電報での連絡も多かった。

 7月12日は、午後から雨が降り続いていました。浅草橋から会場の
国技館まで、水たまりがいっぱい。

 その日まで、私は国技館を見たことがありませんでした。周囲に
テレビはなく、相撲はラジオでしたから。人だかりを追ううちに
会場につきました。

 交差点を曲がると、歓声が「ワーツ!」。国技館が揺れているよう
でした。

 戸田先生は体調を崩されていましたが、この日はとてもお元気でした。

 壇上で”(池田先生を)早く出せ!”と一喝。戸田先生の正義の
獅子吼によって、勝負が決したのだと思います。

 「そうだー!」「行くぞー!」と、会場の参加者の気迫もすさまじ
かった。全員で大阪に乗り込むような勢いでした。

 17日に池田先生は釈放されますが、裁判はずっと続きます。
大阪への移動は夜行列車の時もありました。全ての行事を終えてから、
先生は列車に乗られる。

 でも先生はいつも、朗らかなんです。「これから大阪に行くんだよ」
って。

 時間がたてばたつほど、あの時の思い出は深く、重みを感じます。

 おわり 【聖教新聞 2017/06/21(水)】

 まとめ
『炎の東京大会』60年 師弟凱歌の旭日を昇らせよ(1)
『炎の東京大会』60年 師弟凱歌の旭日を昇らせよ(2)


posted by mity504 at 12:27 | Comment(0) | TrackBack(0) | 大会・会合

『炎の東京大会』60年 師弟凱歌の旭日を昇らせよ(1)


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世界広布の本陣・東京。はるかには、
富士の雄姿が映える。さあ、”感激の同志”
のスクラムで、師弟凱歌を轟かせよう


『炎の東京大会』60年 師弟凱歌の旭日を昇らせよ(1)

 歴史をひもとく時、しばしば民衆勢力を排除しようとする権力の
抑圧がある、立正安国へ進んできた創価学会にもまた、幾多の迫害が
あった。60年前の1957年(昭和32年)7月、権力の魔性が学会に牙を
剥いた「大阪事件」。弾圧を堂々と勝ち越えた一つの大きな転機が
「炎の東京大会」である。

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「東京大会」から5日後の7月17日、
大阪拘置所を出獄した池田先生


 降りしきる雨をものともせず、東京、埼玉、神奈川、千葉などから、
続々と同志が詰め掛けていた。

 1957年(昭和32年)7月12日の夜、東京・台東区の蔵前の国技館は、
2万人の学会員で埋め尽くされた。会場の外にも、傘を差した2万人の
友が、怒りに震えていた。

 この日は当初、戸田先生の一般講義が行われる予定だった。
それが中止となり、急きょ、「東京大会」が開催されたのである。

 同年7月3日、池田先生が3ヶ月前の参院選(大阪地方区の補欠選挙)
に関する事実無根の容疑で、不当逮捕された。

 戦後、躍進した「創価学会」という民衆勢力の台頭を恐れた、権力に
よる卑劣な迫害であった。

 これを徹底的に糾弾し、学会の正義を宣言したのが、「東京大会」
である。


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戸田先生は「東京大会」で、権力の魔性との大闘争を
宣言した(1957年7月12日、蔵前の国技館で)


 戸田先生は大会の席上、質問会を行った。

 理解と納得が、前進の力を生む。疑問やしこりを抱えたままでは、
空転に陥るからだ。

 学会本部の対応が手ぬるいと訴える友もいた。今後、どう対策を
取るのかを尋ねる人もいた。

 一つ一つの質問に、戸田先生は明快に答えつつ、烈々と宣言した。
「会長になった時から、この体は捨てるつもりでいるんだから
何も怖くない」

「おめおめと、負けてたまるものか!」

 恩師の獅子吼に、同志は呼応した。破邪顕正の炎は、ここ東京から、
全国へと一気に広がっていったのである。

 塚原孝雄さん(東京・荒川総区、副支部長)は、雨の中、場外の整理
役員に就いていた。

 「集ってくる方々の表情が、怒りに満ちていたことを覚えています」

 場外にいた友は、館内の話を聞くことはできなかった。それでも、
その場から離れようとしない。

 大会が終わると、場外の友は、会場から出てくる参加者に、誰彼
かまわず声を掛け、内容を聞いて回っていた。同志のいちずな姿勢に
塚原さんの心は”断じて魔に負けてなるものか”と奮い立った。

 その後、池田先生が荒川で指揮を執った57年8月の「夏季ブロック指導」
で、自身も弘教を実らせたことは、黄金の思い出だ。

 83歳の今も、広布の情熱を燃え上がらせ、意気揚々と対話に歩く。

 「荒川の底力を発揮し、新たな『荒川凱歌の歴史』を築きます」と
力を込めた。末広良安さん(東京・北総区、区主事)は、録音係を
務めた。

 53年(同23年)の入会。先輩から「池田室長(当時)は、すごい人だ」
と何度も聞いてきた。


 その室長が無実の罪で投獄された。「館内には”絶体に池田室長を
取り返すんだ”との怒りが充満していました」
 
 戸田先生の叫びに、末広さんの胸は震えた。その響きに、おごり
高ぶった権力への激しい怒りと同時に、どこまでも弟子を思う深い
慈愛を感じたからだ。

 「”同志を守り、師に応えゆく弟子に成長していこう”と決意
しました」

 「東京大会」の感動を胸に、末広さんは北区を懸けてきた。広布の
”北極星”と輝く天地に、「喜び多き万歳を」と誓う。

……「東京大会」終了後、戸田先生は大阪地検へ乗り込んだ。同行した
友に体を支えられながら、地検の階段を上がる。そして、検事正に
会うや、猛然と抗議した。

 「私の逮捕が狙いなら、今すぐ私を逮捕しなさい」一方で、池田先生へ
の取り調べは過酷を極めていた。検事は、「罪を認めなければ、学会
本部を手入れし、戸田会長を逮捕する」と恫喝した。

 恩師の身を案じ、呻吟の果てに、池田先生は裁判で事実を証明する
ことを決断。逮捕から4年半の時を経て、「無罪」判決が出された。

 衰弱する体を押して、師は弟子を守ろうとした。

 弟子は師匠のために身を賭して戦い抜き、「勝利」によって、学会の
正義を満天下に示したのである。


     ◆◇◆

 東京上野平和講堂に、「東京大会」を顕彰する碑がある。池田先生は、
碑文につづっている。
 「万年の創価の勝利を決せんは 本陣・東京の責務なり」

 「師弟凱歌の旭日を元初の朝(あした)に示さんは 本陣・東京の使命
なり」

 これこそ、「世界広布の本陣・東京」の永遠不滅の魂である。

 つぎにつづく

 【聖教新聞 2017/06/21(水)】

 まとめ
『炎の東京大会』60年 師弟凱歌の旭日を昇らせよ(1)
『炎の東京大会』60年 師弟凱歌の旭日を昇らせよ(2)



posted by mity504 at 17:23 | Comment(0) | TrackBack(0) | 大会・会合

若者と社会「新しい幸福感」への転換が必要(2)

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グルーバルウオッチ 若者と社会(2)
 世界を見つめて
 
 物質的豊かさから精神的充実へ
「新しい幸福感」への転換が必要


……人生の充実感を得る上で「家族の団らん」が大きな役割を果たして
いることは重要だが、現実はそういった「団らんが持てない家族」が
増えていることが問題だといえる。

 そもそも全体的に、個人主義が徹底された社会になってきて、人との
付き合いや助け合いといった関係が面倒であり、好きではないという
人が増えてきています。

その中で、高い離婚率や若者の結婚願望の低下など、家族の絆が希薄化
しているのは現実であり、それ自体をダメだと批判したり、否定しても
意味がありません。

 むしろここで重要なのは、経済的な貧困や劣悪な労働環境などの問題
から、結婚したくてもできない若者や、「団らんのある家庭」をつくり
たくても、つくれずに孤立している家族が増えているということです。

特に、ひとり親家庭の相対的貧困率は5割を超えており、子どもが十分な
教育を受けられずに、将来にわたって貧困が連鎖しかねない事態は大変に
深刻です。

 これまでの日本社会は自己責任の考えが強く、子どもの教育は家族に
責任と負担を押し付けてきました。GDP(国内総生産)に占める「教育
への公的支出」の割合が先進国の中で最低レベルであるというショック
な数字は、日本が子どもの教育を家族に依存しってきたことを
物語っています。

 しかし今や、家族だけでは子どもの教育の機会均等を支えることが
出来なくなっていることは間違いない。ならば政府や行政による福祉を
軸として、社会全体で困難な状況にある家族を守りながら、未来ある
子どもの教育を支えていかなくてはいけないと思います。

 また、若い学生・社会人への技能教育・職業訓練についても同じこと
がいえます。かつての企業は、安定した長期雇用の中で若い社員の技能
教育をする役割を果たしてきましたが、今は余裕がなく、即戦力になる
人ばかりを雇用する傾向にあります。

 現在、世界で最も幸福度が高いといわれるデンマークをはじめ、
北欧諸国やドイツなどでは、学生に対する技能教育や、社会人になって
からの職業訓練の機会が十分に広がっています。

 これからの日本社会も、子どもや若者への教育・技能訓練に関わる
政策などを充実させ、一人一人の労働生産性を向上させながら、個人の
幸福度と経済成長をバランスよく両立させる、新しい福祉国家へと
進んでいく必要があると考えます。

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 物質的豊かさから精神的充実へ
「新しい幸福感」への転換が必要



……急速に少子高齢化が進み、人口減少社会に突入した日本は、かつて
のような経済成長を望めないといわれる。その中でこれからの若い世代
が未来へ希望を持って進むために、どんな視点が必要だろうか。


 経済学では、経済成長のないゼロ成長に近い状態を「定常状態(経済)
」と呼びますが、これを19世紀に指摘したのがジョン・スチュアート・
ミルです。

 ミルは地球上で開墾できる土地が有限であることに注目し、農業や
工業における生産の成長にも制約がある以上、経済は定常状態に向かうと
示しました。

 このミルの思想は、その後の経済成長一辺倒の世界にあって重視される
ことはなかったのですが、20世紀、人類の生存そのものを脅かす地球環境
問題に直面して以来、あらためて注目されてきたといえます。

 つまり、有限な地球環境の中で生きる人類には、際限なき経済成長は
許されず、持続可能な経済成長の中で生きていくことが必要不可欠だと
いえます。

 ましてや人口減少が続く日本で、高い経済成長を実現するのは現実的
ではなく、地球の資源・環境を考えれば決して望ましいことでもあり
ません。

 過去の「国民生活に関する世論調査」などの結果からも、経済成長率
が向上したからといって、人生の充実感や幸福度が増すとは限らないこ
とが分かっています。

 そういった意味では、一人一人が、経済成長や物質的な豊かさだけから
幸福感を得るのではなく、精神的な充実や心の豊かさから幸福を実感で
きる「新しい幸福観」を持っていくことが、重要になってきているのでは
ないでしょうか。

 アジアの発展途上国ブータンは、経済的には決して豊かではありません
が国民の幸福度が高い国として知られています。

 一般的な経済指標であるGNP(国民総生産)とは別に、経済以外の要素を
入れたGNH(国民総幸福)という独自の指標をもとに、幸福度を高めてきた
といわれます。

 それが実現できた背景には、国民の多くが、チベット系の仏教を信仰し
ており、高い所得や華美な消費を追求することよりも、家族や地域との
結び付きや支え合いの中で、安心感を得ることを重視する考えがあると
されます。

 もちろん宗教であれば何でもよいということではありませんが、やはり
善い宗教を信じることは、精神的な幸福を得るために大切だと私は
思います。

 特に、経済の拡大成長期から定常期へと移行していく時代には、有限な
地球資源や環境への配慮、他者と助け合う共生・共存の精神など、
「幸福とは何か」について、人類が思想的に成長・飛躍していくことが
必要になってきます。

 新しい幸福観を支えていく上で、思想・宗教が果たす役割は大きいと
考えます。


 たちばなき としあき 1943年、兵庫県生まれ、京都大学教授、
同志社大学教授を経て、現在、京都大学名誉教授、京都女子大学
客員教授。労働経済学、公共経済学を専門としながら、格差社会論や
労働問題の第一人者として社会に有意な発信を続けている。著書に
『格差社会』『「幸せ」の経済学』『新しい幸福論』『脱「成長」戦略』
(広井義典良典氏との共著)など多数。

 グローバルウオッチへの感想・意見をお寄せください。
メール :g-w@seikyo-np.jp
ファクス:03-5360-9613

 おわり  聖教新聞 2017/06/10(土)】

 まとめ 
若者と社会 格差社会の克服へ(1)
若者と社会「新しい幸福感」への転換が必要(2)

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若者と社会 格差社会の克服へ(1)

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グルーバルウオッチ 若者と社会
 −世界を見つめてー

 インタビュー 経済学者 橘木 俊詔さん

格差社会の克服へ(1)


   ……グルーバル経済が浸透し、格差社会が広がる今、多くの若者が困難な
労働環境や家庭環境などに置かれ、社会との向き合い方に迷い、孤立し
がちな状況にある。
未来に不安を感じ、希望を見いだせない若者の現状について、格差社会論
の第一人者である橘木さんはどう見ているのだろうか。

 
 格差拡大の中で若い世代は多くの困難に直面してきました。長引く
経済不況で高い失業率が続き、非正規雇用が拡大する中、働いても貧困に
陥るワーキングプアが爆発的に増加しました。また最近、働き口は増えて
きたようですが、劣悪な労働条件を強いるブラック企業や、過労死に
至るほどの長時間労働など、今も多くの労働を巡る課題が山積しています。

 また近年、家族の絆が希薄化し、離婚率が高くなっている中で、
ひとり親家庭や単身世帯の多くが、貧困状態にあります。幼児虐待や
育児放棄など痛ましい事件も起きている。


また、貧困に直面した若者ほど家庭を持つことに自信が持てず、結婚願望
がない男女が急増しており、ますます孤立しがちな状況があります。

 かつての日本社会は、皆が物質的な豊かさを求めて猛烈に働き、高い
経済成長と生活満足度を実現してきました。その背景には、若い労働者を
安定して雇用し、福利厚生で支え続けた強い企業の存在があり、また
貧しくとも共に助け合って若者・子どもを育てていこうという家族・親族
の強い絆がありましたあ。

 しかしその後、長い経済不況と低成長の時代に入る中で、企業や家族に
かつてのような強い力を求めたり、若い人を支える責任を押し付けたり
することはできなくなってきています。

 今、重要なのは、政府や行政による福祉政策を軸としながら、社会全体
で若者や格差に苦しむ人を支え、助け合う共生社会をつくっていくこと
です。

 また同時に、価値観が多様化する中で、単に物質的な豊かさだけでは
なく、心の豊かさを重視する「新しい幸福感」を社会に広げていくことが
重要です。


……若者の中には、やりたい仕事が見つからないなど、「働くこと」の
意味を求めるあまり、現実の行動を起こせていない人がいるように感じる。


 伝統的に日本で語られてきたのは、働く意義を考えることがまず大切で
あり、働くことで」人生が充実し、生きる喜びを感じられるというような
思想です。

 しかし現実に、働くことに楽しさと生きがいを感じるような職に就ける
人はかなり少数派であり、大多数の人にとっては「働くことはつらく
苦しい」しかし「食べるためには働かざるを得ない」のが実際ではないかと
私は思います。

 ドイツ生まれの政治哲学者のハンナ・アーレントは、「労働」(LABOR)
とは生命の維持のための行為であり、人間が生きるためのする消費行動の
糧を得る手段であって、通常は苦痛を伴うものと指摘しています。

その一方で、製作を伴う「仕事」(WORK)を、人工的な世界を作り出す
ものとして区別し、消費財の購入のためだけに働いている現代は「労働者
の社会」だと言っています。

 このアーレントの考えを発展させたドミニク・メーダは、人間社会が
生活・生命を維持するための労働のみに時間を奪われていることを嘆き、
労働に自己実現を求めることは不可能で、労働以外の活動に求めるのが
自然であると主張しました。

 私はこの二人の考えに共感します。働くことの意義を考えるなら、
生活や家族を養うのに必要な収入・所得を得るためだけでも十分であって、
労働を通して人生を充実させるというような考えは、必ずしも必要では
ないと考えます。

むしろ働くことに意義を持たせ過ぎると、うまく働けない時に、自分の
人生までも否定しかねません。

 実際に、「生活の中でいつ充実感を感じるか」を聞いている内閣府の
「国民生活に関する世論調査」(図)があります。そこでは一貫して
「家族団らんの時」が1位で、かつては僅差の2位に「仕事にうちこんでいる
時」が付けていましたが、近年では5位に落ち込んでいます。

 ここで重要なのは仕事以外の余暇であって、「友人や知人と会合、雑談」
「趣味やスポーツに熱中」「ゆったりと休養」といったことが充実感に
つながっており、さらに「勉強や教養」「社会奉仕や社会活動」も大切な
要素になってきています。

 もちろん、働きたい人は誰でも働けるだけの仕事が社会にあることが
重要な前提にになりますが、仕事については、ある程度必要な収入を
得られればそれで十分と割り切り、仕事以外のところで人生を充実させ
ていく発想も大切です。

昨今、「ワークライフバランス」が強調されるように、仕事と家庭・
人生をバランスよく充実させることが重要になっているのです。

 次回につづく

 【聖教新聞 2017/06/10(土)】

 まとめ 
若者と社会 格差社会の克服へ(1)
若者と社会「新しい幸福感」への転換が必要(2)

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都議会公明党の実績

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▲都議会公明党が主導して「身を切る改革」を具体化する
条例が可決、成立した都議会本会議(2月22日)


 都政改革の先頭走る都議会公明党

1、身を切る改革 2、教育負担の軽減 
3、人にやさしい街づくり 

 「つの挑戦」が実現

 
 都議会公明党は昨年11月、都民の信頼回復と都政改革をめざし
「身を切る改革」「教育負担の軽減」「人にやさしい街づくり」の
3つの挑戦を掲げましたが、2月からはじまった都議会定例会で
すべて実現の運びとなりました。 


 1 身を切る改革 実現しました

 都議会史上初
 議員報酬を20%削減  年間4億4000万円を都民に還元
 政務活動費を減額、ネット公開 不正防止へ、全国トップクラスの
                情報公開

 費用弁償・議員特権(肖像画、記念品などの表彰)を全廃
 都民目線で議員改革

 公明党の”覚悟”が都議会動かす


 公明党が他党に先駆けて提唱した「身を切る改革」を具体化する条例が
都議会定例会初日の2月22日、全会一致で可決、成立しました。
条例の柱は、@議員報酬の20%削減(4月から実施する緊急性を優先して
1年間の特例に。引き続き恒久処置をめざします)

 A政務活動費を議員一人当たり月額50万円(10万円減額)とし、収支
報告書や領収書などの写しをインターネット上で全面公開。
 B本会議や委員会に出席するたびに定額支給されていた「費用弁償」を
廃止(島部在住議員を除く)の3つ。

 また、在職期間の長い都議に対する記念品の授与や肖像画の作成・掲示
といった”議員特権”も廃止されました。「都政改革は議会改革から」
「まず隗(かい)より始めよ」と訴えた都議会公明党の”覚悟”が都議会
全体を動かし、実を結びました。

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「身を切る改革」の条例案を発表する都議会公明党の
都政改革推進プロジェクトチームメンバー(2月14日)


 相次いだ知事の「政治とカネ」を巡る問題、豊洲問題では多額の追加的
な支出を余儀なくされる事態に対し、公明党は真っ先に「身を切る改革」
の断行を表明。

 ところが、他会派からの猛反発に遭い、超党派で作る「都議会のあり方
検討会」に改革案を提案すらできない状況になったのです。

「都議が自ら襟を正して都政改革に取り組む姿勢を示すべし」と、公明党
は他会派に先駆けて単独で条例案を提案。定例会が近づいた今年2月、
共産党が唐突に公明案とほぼ同じ内容で、議員報酬の削減割合を5%だけ
上乗せした25%削減案を発表。

 さらに民進党系の会派は30%削減案を提案するなど、他会派はパフォー
マンスに走りました。こうした状況においても公明党はブレることなく、
「議員の覚悟を示すには、あらゆる審議に先立ち、定例会冒頭で採決すべ
き」と他会派に呼びかけたところ、小池知事を支える都民ファーストの会
が真っ先に公明案に同意。

 すると自民党が「共同提案を」と賛意を示し、共産党も「私たちの案に
こだわりはない」と態度が急変。民進党会派も自案を取り下げ賛同したこ
とから急転直下、全会一致で公明党案を一字一句変えないままの「身を切る
改革」関連条例が可決、成立したのです。

 (Tokyo komei 2017 号外)

  まとめ
都政改革の先頭走る都議会公明党
2 教育負担の軽減  私立高校授業料を実質無償化
3、  人にやさしい街づくり 2020年東京五輪へ環境を整備
 都民 とともに「東京改革」公明党

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posted by mity504 at 11:29 | Comment(0) | TrackBack(0) | 公明党

白ゆりの詩 結婚生活27年”一家和楽の信心”が実現(2)

高幡さん 2.PNG
婦人部の同志と語らいが弾む。どんな時も励まし、
支えてくれた同志に感謝は尽きない
(右から2人目が高畑さん)


白ゆりの詩 結婚生活27年”一家和楽の信心”が実現(2)

 負けない母の愛情勝ち!

高機能自閉症の長男が就職・独立

 時が来た


 それまでもたんすの中の御本尊に向かい、小声で勤行・唱題を続けては
いた。しかし、一さんの障がいの可能性を知り、高畑さんは”母として
強くならなければ。いよいよ信心で立つ時が来た”と心を定め、いっそう
深い祈りを込めて題目を唱えるようになった。

 そんな折、保育園から家庭相談員を紹介された。彼女は「一君が一人の
人間として生きていくための知恵と力を身に付けられるよう、私にお手伝
いをさせてください」と言ってくれた。

 「その言葉に、母親として自分がなすべきことを明確に教えられた
気がしました。その後も長年、一のことを温かく見守ってくださり、
家庭相談員の方との出会いには本当に感謝しています」

 一さんは保育園の集団生活に順応できず、多くの園児が楽しむお遊戯会
などの行事にも関心を示さなかった。秋の運動会に備えた練習にも、
全く参加しなかった。

 次男の猛さん(19)滋賀県草津市在住、学生部員=を身ごもり、臨月に
入っていた97年10月。それでも高畑さんは一さんの様子が気になり、
大きなおなかを抱えるようにしながら、運動会の会場へ足を運んだ。

 プログラムが進む中、ダンスの演目を迎えた。その時、ほとんど練習を
していなかったはずの一さんが、不意に皆と一緒に入場し、何と、振り付
け通りに体を動かし始めた。

 信じられない光景を目にし、高畑さんは思った。”私が本気で題目を
唱え始めたら、時を待っていたかのように一が成長の証しを見せてくれた。
これは偶然じゃない。題目の力はすごい!”と。

 その後、一さんは、知的障がいの伴わない「高機能自閉症」と分かった。
小・中学校、高校と、クラスメートからいじめを受けたり、逆に守って
もらったり。心優しい担任教諭にも恵まれた。

 そんな兄の姿に接し、弟の猛さんも奮起。唱題に励みながら、勉学や
生徒会活動など目標を定め、挑んでいった。

 さまざまな経験を積み、精神的に成長を遂げた一さんは、愛知県の
大学へ進学。卒業後は就職も果たし、同県内で一人暮らしを続けた。


夫と共に

 昨年夏、携帯電話を通して聞こえる一さんの声に陰りを感じた。
飛んで行って話を聞くと、職場の心ない先輩から「障がい者のくせに
飯は一人前に食うんだな」などと、言葉の暴力を受けていた。

経営者も自閉症に対する理解が浅く、その後、最終的には解雇に
追い込まれた。

 そんなひどい仕打ちを受け、わが子がどんな気持ちで耐えてきたの
かと思うと、胸が張り裂けそうだった。帰宅後、題目を唱えようと
しても悲しみで声にならず、高畑さんはふさぎ込んでしまった。
落胆する妻に、勝さんが静かに言った。

 「俺にも勤行の仕方を教えてくれ。おまえ一人に苦しい思いをさせて、
ごめんな」以来、わが子の幸福を願い、夫婦で心を合わせて題目を
唱えるようになった。

これまでも夫に信心の話をしようとしてきたが、いつも「俺はやらない」
の一点張りだった。その夫が御本尊の前に座り、祈っている。
その厳然たる事実に、一家の宿命転換へ目に見えないギアが音を立てて
動き始めた気がした。

 壮年部の人たちから誘いを受け、夫が教学部任用試験の受験を決意した
10月、一さんの新たな就職先が決まった。

 その頃、高畑さんはある会合で、「大白蓮華」(2016年8月号)に
掲載されていた池田先生の指導を知った。
「たとえ子どもが悩みの種となっていたとしても、それによって
親や家族が信心を深める契機となれば、その子は、実は親孝行している
のとおなじです」

 ”ああ、一は、自分の人生を懸けて父親に信心を教えてくれていたんだ
。時は今なんだ!”……高畑さんの祈りが一段と深まり、迎えた12月の
座談会。

勝さんは「私も皆さんの仲間にいれてください」と語り、参加者から
万雷の拍手を受けた。仲良く信心に励む息子夫婦の姿に接し、義母の
君枝さんも後に続いた。

 「たんすの前で題目を唱えていたあの頃、夢物語のように思えたことが
現実となり、不可能を可能にする仏法の偉大さを身をもって知ることが
できました。報恩感謝の思いで、これからは夫と共に、さらに広布の使命
を果たしていきます」

 おわり

  【聖教新聞 2017/05/25(木)信仰体験】

 まとめ
白ゆりの詩 結婚生活27年”一家和楽の信心”が実現(1)
白ゆりの詩 結婚生活27年”一家和楽の信心”が実現(2)

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白ゆりの詩 結婚生活27年”一家和楽の信心”が実現(1)

高畑さん 1.PNG
右上の写真:ふるさとを離れ、愛知県で一人
暮らしをする長男・一さん。再就職した職場で
新たな仕事に意欲を燃やす(写真は高畑さん提供)

本年一月に夫・勝さん(右)が、先月には義母・
君枝さん(左)が入会。結婚生活27年を経て、
高畑さん(中)は家族で広布の活動に励める”
人生の春”を迎えた


白ゆりの詩 結婚生活27年”一家和楽の信心”が実現(1)

 負けない母の愛情勝ち!

高機能自閉症の長男が就職・独立


【石川県七尾市】先月18日、創価学会の七尾会館で行われた入会記念
勤行会。その会場に、あふれんばかりの喜びで笑顔満開の婦人がいた。
高畑由紀子さん(49)=歓喜支部、白ゆり長=が、その人。

この日、入会したのは高畑さんの義母・君枝さん(74)。今年1月には
夫・勝さん(53)=壮年部員=も創価家族の一員となり、高畑家に
嫁いで27年、ついに夢だった”一家和楽の信心”が実現した。

わが子の養育を通し、母として、これまで何度となく悲哀の涙を流して
きた高畑さん。転んでも、倒れても、そこからなお立ち上がり、
師の励ましを支えに歩み続けた高畑さんの”宿命転換の道”をたどる。

  自責の涙

 同じ職場で働いていた勝さんと結婚したのは、1990年(平成2年)、
21歳の時だった。創価学会員の嫁の信仰を、夫も義父母も認めてはくれ
たが、御本尊の安置はかなわず、たんすの奥にしまい込むほかなかった。

 結婚4年目に長男・一さん(24)=愛知県長久手市在住、男子部員=
を出産したが、その喜びもつかの間、体調を崩した高畑さんは、共に
退院したわが子を自宅に残し、入院生活に舞い戻る。

 「母親としても自分に自信が持てず、否定的な考えばかりが頭に浮かび
、産後うつに陥ってしまったんです」

 ただ、その症状も一カ月ほどの治療で改善。退院後は遅れを取り戻すか
のように、母として一さんに精いっぱい愛情を注いだ。

 月齢の近い子どもが「まんま」「ばあば」と口にしているのに、一さんは
なぜか「あー、うー」という声しか出せなかった。多少、気にはなったが、
”個人差のあること”と不安を振り払った。

 2歳の春から保育園に預けるようになり、1年余りが経過した時、園長が
高畑さんに告げた。

「一ちゃんに少し気になるところがありまして……。お母さん、自閉症って
ご存じですか?」

 「自ら閉じる」という文字に動揺した高畑さん。もはや園長の話は耳に
届かず、”一は心に傷を負っている”という誤った先入観にとらわれて
しまった。

日本自閉症協会が発行している「自閉症の手引き」には、「先天的に
中枢神経系の働き(主として認知の機能)に問題があり」「社会的・
対人的な認知やコミュニケーション能力など広汎な領域における発達の
偏りや遅れ」とある。

 さらに、「乳幼児期に適切な養育がなされなかったためえに、心を
閉ざしてしまったというような状態でもありません」と明記されている。

 だが、そんな知識を得るのは、ずっと先のこと。この時は”私が産後に
あんな病気になったから、一がこんなことになったんだ”としか思えず、
自責の涙がとめどなくあふれた。

 次へつづく

 【聖教新聞 2017/05/25(木)信仰体験】

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白ゆりの詩 結婚生活27年”一家和楽の信心”が実現(2)

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